初めてデジタル教材を使ってみた感想 数学バンク

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突然ですが、皆さんは「数学バンク」というサービスを知っていますか。

「数学バンク」とは、簡単に説明するなら自前の数学の問題集を作成することができる教材作成ツールです。

僕が以前Twitterでツイートしたので、もしかしたら既に知っている方、登録し使用している方もいるかもしれません。

今回は約1ヶ月半使わせて頂いた数学バンクのレビューを書かせていただきます。

「数学バンク」のサイトはこちらです。

AISU l 数学バンク(SUGAKUBANK)
数学バンクは日々の業務に追われた塾の先生の声から生まれたAI教育支援サービスです。問題集作成、市販教材と教科書連動、誤答...

改めて、「数学バンク」とは

「数学バンク」は先述したように、オリジナルの数学の問題集を作成できる、先生をサポートすることに重点をおいたサービスです。

様々なワークの問題を取り込んだデータベースから、自分で問題量や難易度、範囲を絞ってオリジナルのワークをデジタル教材として作成できます。

例えば方程式の計算問題が苦手な子のために、方程式の計算問題だけ集めたオリジナルの数学の問題集を作るといったようなことを可能にしてくれます。

また、難易度も基本問題から発展まで様々な難易度があるので子供たちに合ったワークを作れるのが魅力的です。

実際に問題を作ってみました

実際にどんな感じで問題集を作るのか実践してみたいと思います。

今回は一次方程式の計算が苦手な中1の子に出す宿題を作成したいと思います。

①まずは画面から学年を選び、自分の作りたい問題集の単元を決めます。

今回は中1の方程式を選択します。

②自分が出題したい範囲を選択します。

今回は方程式の計算問題の問題集を作りたかったので、方程式の利用はチェックを入れていません。こんな感じで単元の中から好きな範囲を選ぶことができるのも特徴です。

また、右側に問題の量と難易度を選択できる欄があります。

今回は問題数50問、難易度はいちばん易しい1にしてあります。

ここも自由に選ぶことができるので、応用問題を解かせたい、基本問題をたくさん解かせたいなど、生徒に合った形の問題集を作成することが可能です。

③問題を確認します。

今回は難易度1の問題を50問用意したのでこんな感じになっていますが、50問のうち、難易度1を40問、難易度2を10問のように変更することも可能です。

また、いらない問題は削除することも可能です。

④問題集のレイアウトを整えたら完成です。

色やデザインを変更できるので、少しでも生徒が取り組みやすいように工夫ができます。

最後に右下の問題集作成を押せば完成です。

デジタル教材なので何度でも同じ問題集を印刷することが可能です。

実際に使ってみた感想

良かった点

とにかく問題を準備する時間が短くて済むというメリットはかなり大きいです。

大体2-3分ほどで一冊の問題集が完成するので、空いた時間にちゃちゃっと作れるメリットが教材作成ツールの強みですね。

私自身は同じワークを何回も解かせるような指導がメインですので、基本的にはノートに問題を解かせるのですが、勉強の苦手な子はどうしてもノートに解くことが難しかったり、ゴールが見えないのでやる気が起こらないといった問題があり困っていました。

「数学バンク」を利用することで何度も使える書き込み式の問題集を作れたのは個人的に大変助かりました。

また、必要な問題にだけ絞ったり、難易度で問題を選んだりできるので、子供たちの学力や性格に合わせて問題集を作れたのは良かったです。

そして、ここが個人的に一番の推しポイントですが、例題がなく問題だけを用意することが可能な点です。

市販の問題集をはじめ、勉強が苦手な子向けの問題集になると必ず例題が用意されており、例題と同じ問題、もしくは多少数値が変わった問題が練習問題として用意されていることが多いです。

勉強が苦手な子にありがちですが、例題を真似して解くという勉強ではなく作業を繰り返してしまい、結局その単元の理解度は低いままということがよくあります。

ですが、「数学バンク」を使って問題集を作るとそういった例題を省いて作れるので、簡単な問題でも自分の力でしっかり解くといった事ができます。

気を付けるべき点

レベルが低い=勉強が苦手な子向けの問題ばかりではありません。

問題の難易度設定ですが、担当の方からこのように教えて頂きました。

・レベル1:教科書の例

→基本的な計算のみで処理できる問題(公式をそのまま利用するのみの問題も含む)

・レベル2:教科書の例題や練習問題

→計算するうえで、一工夫必要な問題

・レベル3:教科書の章末問題

→問題文の読解力が少し必要であるが、理解できれば答えまでたどり着ける問題。

→単純に計算量が多い問題

レベル4:入試問題の標準問題や高校範囲に被る、中高一貫向け(基本)

レベル5:入試問題の発展問題や高校範囲に被る、中高一貫向け(応用)

こういった難易度設定ですが、例えばレベル1ではこういう問題が出ます。

「以下の関数からxの値が2倍、3倍になるとき、yの値も2倍、3倍になるものを選べ」

ただの比例の問題ですが、比例を “y=ax”としか理解してない子にとっては何を聞かれているか分からない問題となっています。

決して難しい問題ではないですが、教科書の例ゆえに本質的な理解を問う問題がレベル1には含まれています。

本来、そういった問題はできて欲しいところですが、勉強が苦手な子は本質的な理解を問う問題がかなり苦手です。

デジタル教材を過信しすぎることなく、自分で問題集を作った後に、自分の想定している問題かどうかの簡単なチェックはしましょう。

今後の「数学バンク」について担当の方に色々聞いてみました。

「数学バンク」を使っていて、現時点(2024年1月現在)では問題数が物足りないように感じていました。

確かに勉強が苦手な子には十分すぎる量がありますが、勉強できる子向けに教材を作るとなると、難易度の高い問題量が足りないように思っていました。

しかし、担当の方に今後は問題が増えるのかどうか確認したところ、先ずはレベル1-3の問題を8000問ほど追加予定だそうです。随時更新をしていくそうなのでレベル4-5の問題が増えるのを待ちたいと思います。

デジタル教材は市販のワークのように新しく買いなおす必要がないのが良いですね。

また同様に、現時点では中高生向けの問題しかサービスがありませんが、小学生版は2024年内にリリース予定だそうです。

個人的に、小学生版の方にはかなり期待しております。

というのも「数学バンク」のサービス内容的に小学生が負荷なく問題に取り組めるような問題集を作りやすいからです。

うちの塾では色々な市販のワークがありますが、基本問題に特化したワークは意外に少ないです。

そのため、今までは生徒のワークから基本問題のある範囲を選択し、毎回解かせる問題の指示を出していたので大変でしたが、3分程度で問題が用意できるのはかなりありがたいです。

最後に

教育業界にICTの波がどんどん押し寄せている昨今の状況で、私自身が初めて本格的な教材作成ツールとして使わせていただいたのが「数学バンク」でした。

正直なところ、私は最初教材作成ツールといったものには期待をしていませんでした。

しかし使用してみると、その便利さに驚くと同時に、こういったツールを上手く使う事が子供たちの学力向上には必要不可欠だと感じました。

今回、ブログを見ていただいたみなさんにも「数学バンク」はぜひ使ってみてほしいです。

特にデジタル教材や教材作成ツールを食わず嫌いして使ったことがない先生方はお試しでも良いので使って見て欲しいです。

ホームページを見ると、2週間無料でお試しできるサービスや1ヶ月契約でタブレット無料といったお得なキャンペーンをいくつかやっているようです。

下記のサイトからアクセスできるので興味がある方はぜひどうぞ。

AISU l 数学バンク(SUGAKUBANK)
数学バンクは日々の業務に追われた塾の先生の声から生まれたAI教育支援サービスです。問題集作成、市販教材と教科書連動、誤答...

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