親の欲目によって子供が塾側から見た何倍も高い評価を受けている事がよくあります。
例えば、模試の偏差値が40くらいにも関わらず、うちの子は偏差値60くらいの力があると思い込んでいる保護者(特に母親)が多いです。
何故そこまで子供の本来の学力と親の認識がズレてしまうのか?
そういった保護者と接してきた経験をもとに、僕なりに考察してみました。
①できているの認識が甘すぎる
例えば小学校低学年の国語のテストで”〇〇はどういうことですか。”と問われました。そしてこの答えが第二段落にあるとします。結果として子供は、2行くらいしかない答えの欄に6行くらいの第二段落の文章をそのまま写すという事をやりました。
当然、返却されたテストでは間違いとしてバツがつけられています。しかしこういった保護者は”抜き出す段落が分かっているのだからちゃんと理解できている。”と解釈します。
この時点で2点問題があります。
1点目は保護者がこれでうちの子はちゃんとできていると思い込んでいるところです。
算数でも同じ事が起こりやすいのですが、答えが似ているから大丈夫、うちの子はできていると思い込んでいる事です。
当たり前ですけど、答えが合ってないと点数はもらえないです。けどこういった保護者は点数が低いけど答えは近しい事書けてるし点数以上にうちの子はできていると思い込みます。
2点目は解答欄に対してあまりにも的外れな量の解答をしている我が子に疑問を持たず、うちの子はできていると思い込んでいるところです。
厳しい言い方をすれば勉強のセンスは確実にないような答え方を見てできていると思い込む保護者もまた勉強のセンスが無いです。それが余計な思い込みを加速させているように思います。
②過去の成功体験に囚われている
最近はくもんの先取りや何かの検定を低学年のうちから取り組んでいる子が多いです。
例えば小1で九九を暗記できた子がいたとして、本来小2で習う九九をうちの子は覚えたのだからすごいと思いがちです。
けど中学受験においてそのレベルの勉強の先取りなんてあってないようなものです。
結局6年生になった時にどれだけ出来ているのかが勝負なので。
でも保護者からすればうちの子は小1で小2の勉強についていけるくらい優秀だと思うわけです。
その結果、小5くらいで模試の偏差値が低くてもうちの子は小1の時優秀だったから大丈夫と思い込んで持ち偏差値よりもはるかに高い中高一貫校を受けさせるようになります。
高い目標を持つのはもちろん大切ですが、あまりにも受験校と自分の偏差値に差があると親子共に焦る事になり辛いだけです。
大手の中学受験塾の偏差値というのは客観的なデータとして信用しても良いデータなのでその偏差値を信じて志望校を決めて欲しいです。
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発達障害者の適切な見抜き方、避け方、(自分の人生からの社会的)殺し方 (特に高学歴で擬態してるタイプ)について、大真面目かつ具体的な方法論を語って共有いただければ幸いです